去る5月29日~6月1日、中部教区「戦後70年韓国平和巡礼」で韓国に行って来ました。日本が犯した負の歴史の事実を現場に立つことによって改めて認識することができました。公式な報告は岩田牧夫さんがしていますのでわたしは少し面白いエピソードを紹介します。
31日、主日礼拝を大聖堂で終え、西大門刑務所の見学に行きました。1台のタクシーのグループが刑務所のすぐ向かいで降りたのですが、そこからどう行ったらいいのか分かりません。仕方ないので道端でポン菓子を売っているおばさんに刑務所の住所を見せますと、おばさんは説明してくれるのですが当然韓国語ですから分かりません。とにかく言われた方向に向かって歩き出したら、そのおばさんは仕事をほっぽって後を追いかけてきて更に説明してくれるのでした。
丁度その時心配して探しに来た丁司祭と出会い、事なきを得たのでした。ところがそのおばさんは説明してくれただけでなく、親切にも売っていたポン菓子を”食べなさい”とくれたのでした。
それに感激したN氏、”これは帰りにポン菓子を買ってあげなければいかん”と、帰りにそのおばさんのところでポン菓子を買い込んだのです。そうしたらそのおばさん、またまたおまけにたくさんのポン菓子をくれたのでした。お蔭でわたしたちも甘いポン菓子のお相伴に与ることができました。たわいのない出来事ですが、ポン菓子売りのおばさんの親切に触れた出来事でした。
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沖縄教区からの情報
管区正義と平和委員会では、米軍基地問題に関する現地の声を沖縄教区の高良孝太郎司祭からの提供により、管区事務所のホームページに随時掲載しています。沖縄に関心を持ち続け、お祈りと支援・協力をお願いします。
死刑執行に断固抗議します
2015年6月25日
内閣総理大臣 安倍 晋三 様
法務大臣 上川 陽子 様
死刑執行に断固抗議します
本日、名古屋拘置所において神田司さんに対して死刑が執行されました。極めて遺憾であり、死刑執行に断固として抗議します。
死刑制度の存置が犯罪抑止力にならないことは統計上からも明白であります。また、足利事件、志布志事件、東電OL殺人事件、そして記憶に新しい袴田事件など冤罪事件が続発しており、今もなお、名張毒ぶどう酒事件など、冤罪を訴え続けている死刑囚がおります。ひとたび死刑が執行されれば、取り返しがつきません。
国際的に、死刑制度は廃止される傾向にあり、世界で死刑を廃止または停止している国は140か国に上ります。OECD(経済協力開発機構)加盟国(34か国)の中で死刑制度を存置している国は、日本・韓国・アメリカの3か国のみですが、韓国とアメリカの18州は死刑を廃止または停止しており、死刑を国家として統一して執行しているのは日本だけです。
わたしたちは現在、死刑の判決後キリスト教の信仰を受け入れ、受洗した死刑囚と共に信仰生活を送っております。また、これまでに、自分の犯した罪に真摯に向き合い、「生きて罪を償いたい」と贖罪の日々を送っていた5名の同宗の友を、死刑の執行によって奪われました。わたしたちの、死刑制度廃止を求める願いには切なるものがあります。
わたしたちは、神より与えられたすべての人の生命と尊厳、そして人権を守るキリスト教信仰にたって、一日も早い死刑制度の廃止を訴えます。上川法務大臣には、是非とも多くの死刑制度廃止を訴えるわたしたち国民の声に耳を傾け、内閣及び国会の場において、死刑制度廃止に向け努力されますように、また、その法改正がなされるまで、決して死刑の執行をしないよう強く要請いたします。
以上
宗教法人日本聖公会中部教区
宣教局社会宣教部
国際結婚奮闘記
去る4月25日、愛岐伝道区婦人親睦会が豊橋昇天教会でありました。午前中、聖餐式を行い、午後、同教会信徒の白藤シンデレラさんのお話を聞きました(「シンデレラ」という名前はお母さんが少女の頃憧れた童話から取ったそうです)。表題はその時の演題です。
シンデレラさんはソロモン諸島の出身で、2004年に農業支援を行うNGOで同国に行っていた夫の謙一さんと出会い結婚しました。1ヶ月で結婚を決めたそうです。結婚後、謙一さんはソロモン諸島でNGOに従事し、シンデレラさんは来日し、謙一さんの実家に住み日本語の勉強をしました。しばらく別居生活でした。
その後、長崎県の平戸での生活を経て、現在ご一家は豊橋に住んでおられます。シンデレラさんは大変明るく、前向きで、ソロモン諸島とは生活習慣や文化の全く異なる日本での生活を楽しく「奮闘」しておられるように見えました。
彼女が心がけていることは「環境適応」「思いやり」「行動」とのことでした。様々な環境に自ら飛び込んで慣れ親しむこと、人々に思いやりをもって接すること、そして、どんなことにも挑戦してみること。彼女のそういう生き方が彼女に接する人々に明るさをもたらしているのだと感じました。
ソロモン諸島はメラネシア聖公会に属しています。ソロモン諸島の人々の95%はキリスト教徒で、その内45%が聖公会です。最大教派です。
また、首都のあるガダルカナル島は太平洋戦争の激戦地であったことは良く知られています。そういう意味では日本にも深い関わりのある国と言えます。戦後70年の今年、ソロモン諸島出身であるシンデレラさんにとても興味深いお話を聞く機会が与えられたことは感謝でした。
戦後70年と沖縄
6月23日は“沖縄慰霊の日”に当たりますが、今年は戦後70年ということで日本聖公会の現職主教全員が沖縄に参集し、平和のために祈ることになっています。
言うまでもなく太平洋戦争において沖縄は国内で最大の地上戦が行われたところです。そして、死者は日本側だけで約19万人で、うち沖縄関係者の死者は、民間人約9万4千人を含め12万2千人余りと言われています。
悲惨な戦争の実態はわたしたちがしばしば見たり聞いたりしているところです。中部教区では1986年に教役者がそろって沖縄へのスタディツアーを行い、沖縄が置かれている現実をつぶさに学びました。6月23日の慰霊の日には当時の諸魂教会で沖縄教区礼拝に参加し、信徒の方から沖縄戦での悲劇の証言をお聞きしました。
また、集団自決で多数の人々が亡くなった“チビチリガマ”(洞窟)も当時はまだそのままの状態で、草が生い茂る崖のような斜面を下り、ガマに入った記憶があります。中は暗く、足元には骨が散らばっており、水筒などの生活用品もそのままの状態でした。当時でも既に戦後40年は経っていましたが、戦争の傷跡はそのままでした。
戦後70年経っても沖縄の現実は変わっていません。基地は相変わらずそのままで、さらに辺野古には新たに基地が作られようとしています。民意は無視され、首相や官房長官は県知事に会おうともしません。補助金も削減されています。“意地の悪い”対応と言わざるを得ません。
この原稿を書いている現在、沖縄県知事が辺野古への基地移設作業の停止を指示しましたが、防衛省は対抗措置を取ろうとしています。重い荷物を負わせ続けてきてしまっているわたしたちの沖縄に対する深い心配りこそが今求められているのではないでしょうか。
