2020年度教区研修会のお知らせ

日本聖公会中部教区信徒の皆様

2020年9月4日
教区運営会議
総主事 諸岡研史

コロナ感染に加えて長雨、高温の夏と、厳しい状況が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ことに4・5月の礼拝休止や、その後の状況への対応にご苦労が多いことと推察いたします。

そんな中、今年度の教区研修会も通常とは大きく異なる形で開催せざるを得なくなり、皆さんへのお知らせが大変に遅くなってしまいましたことをお詫びいたします。以下、今回の研修会スケジュールと内容、参加方法についてまとめさせていただきましたので、よろしくご確認をお願いいたします。

PDFデータ: 2020年度教区研修会のお知らせ.pdf(87KB)

主教座聖堂 礼拝等休止延長のお知らせ

8月より下記の礼拝について新型コロナ感染症感染拡大の影響により休止しておりましたが、下記礼拝について10月23日まで休止を延長しますことをお知らせいたします。

  • 毎週水曜日の聖餐式
  • 教区逝去教役者記念聖餐式(レクイエム)
  • 英語聖餐式

再開が決まりましたら再度ご連絡いたします。ご理解ご了承の程、よろしくお願いいたします。ご不明な点がございましたら、中部教区センターまでお問い合わせください。

中部教区センター
電話:052-858-1007

PDFファイル:主教座聖堂礼拝休止延期のお知らせ.pdf(143KB)

主教座聖堂 礼拝等休止のお知らせ

8月より下記の礼拝について新型コロナ感染症感染拡大の影響により当面の間休止といたします。

  • 祝日の聖餐式
  • 毎週水曜日の聖餐式
  • 教区逝去教役者記念聖餐式(レクイエム)
  • 英語聖餐式

再開の目処がつきましたら再度ご連絡いたします。ご理解ご了承の程、よろしくお願いいたします。ご不明な点がございましたら、中部教区センターまでお問い合わせください。

中部教区センター
電話:052-858-1007

PDFファイル:主教座聖堂礼拝休止のお知らせ.pdf(126KB)

中部教区センター開館時間変更

いつも中部教区センターをご利用いただきありがとうございます。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中部教区センターの開館時間を8月3日(月)より当面の間、10:00~16:00に短縮いたします。
ご不便をおかけするかもしれませんが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。

北信五岳のもとで

長野県に赴任して2年が過ぎました。新生病院のある小布施町は、山あいの、花に囲まれた里といった感じのところです。病院からは、地元の人から「北信五岳」と呼ばれる山々を眺めることができます。飯綱山、戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山。それぞれが美しく、個性的な姿かたちをもっています。

堂々と佇んでいる、山の姿。季節ごとに変わりゆく緑に彩られつつ、変わることのない、その安定に魅かれます。山々はまるで、イエスの弟子達のように、私には感じられます。復活のイエスに出会って人生を変えられ、生きることの確かな拠り所を得て、信仰の旅路を歩き通した、諸先輩の姿のようにみえてくるのです。

私はこの山々のもとで、病院のチャプレンとして働いています。「病気と向き合っている患者さんやご家族と過ごす」という役割をいただいたことを、私は嬉しく思っています。その一方で、慌ただしい毎日の中、ふと自分が、足元ばかり見つめて歩いていることに気付きます。

夕の祈りを終えて職場を出るとき、「今日の働きを終えることができた」という安堵感と共に、今日病棟で出会った人や、見送った人のことを思います。交わされた言葉や、共に過ごした時間を思い起こし、「あれで良かったのだろうか」「こんな挨拶をしてみよう」「明日はどうしようか」などとあれこれ考え、頭がいっぱいになったまま家路につくことも少なくありません。

しかし、私の思いを越えて、目の前には、広々とした夕暮れの山脈の景色が広がっています。鳥の鳴く声が聞こえて、
顔を上げると、山々が雲をまとって、遥か向こうから見下ろしています。何も言わず、穏やかに、その場所にそれぞれに在り続ける山々の姿が、私の気持ちを解きほぐしてくれるのです。

かつて新生療養所(新生病院の前身)で看護師長を務めていたカナダミッションの宣教師、ミス・パウルは、「目を上げて、私は山々を仰ぐ」(詩編第121編1節)から始まる詩編を好んでおられたそうです。同じ景色を、ミス・パウルも眺められたのかと思うと、この場所で患者さんの看護のために人生を捧げた彼女に、時を越えた親しみをおぼえます。

6月より礼拝が再開し、信徒の皆様との祈りの時間が再び持てるようになったことは、心からの喜びです。夕の祈りに参加してくださる方々にも、力をいただいています。北信五岳のような確かさに憧れつつ、決してそうはなれない私ですが、本当はいつも、確かな存在に、そして信仰の家族である兄弟姉妹や、職員、ボランティア、患者さんやご家族など、沢山の人達に手を引かれて歩いているのです。

今日も私のことを、笑顔や嬉しそうな顔、苦しみに満ちた顔、悲しい顔、怒った顔、寂しげな顔など、様々な表情で迎えて下さる方々が、待っています。生きることの確かさは、やはりそれらの方々と一緒に、一日を精一杯過ごすことから生まれてくるのでしょう。

感染症の流行や大規模な自然災害が、今世界中の人々を恐れと不安の中に巻き込んでいます。しかし、目を上げて、「わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから。」(詩編第121編2節)という願いを持ち続け、皆様と手を取り合い、歩んでいきたいと思います。

執事 洗礼者ヨハネ 大和孝明
(新生礼拝堂牧師補、新生病院チャプレン)

鐘楼のブルーライトアップ

中部教区主教座聖堂では、新型コロナウイルス感染症の治療に尽力されている医療従事者や、その他の社会を支えるエッセンシャルワーカーの方々に謝意を表して、6月から鐘楼をブルーにライトアップしております。

日没から夜の9時頃、名古屋市御器所の近辺をお通りの際は是非ご確認ください。

<主教座聖堂 住所>
〒466-0034
愛知県名古屋市昭和区明月町2-53-1

青くライトアップされた中部教区主教座聖堂の鐘楼

6月の教区逝去教役者記念聖餐式中止(7月と合同開催)の件

6月15日(月)に予定されておりました教区逝去教役者記念聖餐式(レクイエム)は、諸般の事情により7月と合同で行うこととなりましたので、お知らせいたします。
尚、ともしび5・6月号にも案内が出ておりますが、このような状況ですので、その旨ご了解いただきますようお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症への対応について3

中部教区のみなさま

5月31日に中部教区の各教会へ「新型コロナウイルス感染症の対応について3」と「礼拝再開に関するガイドライン」のお知らせをお送りいたしました。ガイドラインにありますように、原則として感染防止要件を全項目確保できない場合は礼拝を再開することはできません。教会委員会等で教役者と信徒の協議を踏まえ各教会で再開の準備を進めてください。


[以下「新型コロナウイルス感染症の対応について3」を全文掲載]

新型コロナウイルス感染症への対応について3
~礼拝再開へ向けて~

中部教区の皆さま

2020年5月31日
日本聖公会中部教区
管理主教 イグナシオ 入江 修
常置委員会

✛主の平和がありますように。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況は徐々に変わりつつあり、中部教区にある4県の緊急事態宣言も5月14日(木)に解除されました。しかし、現状としては以前の生活に戻れるということではなく、今一度感染が拡がらないように気を引き締める時期でもあります。そこで、礼拝再開へ向けて、引き続き感染予防と他人に絶対感染させない努力が必要となります。
つきましては、感染者数や公共交通機関の利用等の地域差も考慮し、以下のように教区方針を改めることといたします。皆さまには、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

1.6月1日以降の主日及び週日の礼拝の再開時期については、各教会において決定する。

ただし、再開にあたっては、原則として別添の5月31日付 『礼拝再開に関するガイドライン』 に示された、感染防止要件の全項目が確保できることが再開の条件となります。
礼拝再開の可否の検討にあたっては、各教会において教役者、信徒で協議の上、合意が十分に得られない場合には、無理をせず再開に向けて話し合いを続けてください。その際、近隣の教会と歩調を合わせることをお勧めします。また、礼拝休止を継続している他教区(東京教区等)エリアに在住する教役者の中部教区内教会での礼拝奉仕については、当面の間、引き続き見合わせます。尚、感染拡大が再発した場合は、再度礼拝休止の判断をすることがあります。

2.会議、集会、行事等については、段階を踏んで再開する。

一気にすべてを再開せず、3密(密閉・密集・密接)の回避、マスクの着用、手指消毒の徹底等を心掛け、徐々に再開してください。当面は、飲食を伴う愛餐会等は控え、可能であればWebやメールを用いての開催もご検討ください。

3.教区の礼拝、会議、集会、行事等についても、同様とする。

 新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息しますように。また、感染された方々、医療従事者をはじめ、厳しい環境の中で懸命に働いておられる方々、困難と困惑のうちにある方々の上に、ご復活の主の癒しと慰め、祝福と励ましが豊かにありますように。そして、尊い命を失われた方々が神さまのみ許で安らかに憩うことができますように、心よりお祈りいたします。

在主


[以下「礼拝再開に関するガイドライン」を全文掲載]

『礼拝再開に関するガイドライン』

2020年5月31日
中部教区常置委員会

 以下の各項目は、中部教区にある各教会において、礼拝を再開するための最優先事項です。原則として、感染防止要件である全項目が確保できない場合は、礼拝を再開することはできません。各教会において、教役者、信徒で協議の上、合意が十分に得られない場合には、無理をせず、段階を踏んで再開に向けて話し合いを続けてください。

  1. 礼拝出席者は必ずマスクを着用し、入口で手指消毒を徹底してください。
  2. 発熱又は感冒様症状(かぜの症状)がある方の出席は、自粛するよう周知ください。
    尚、ご家族に同様の症状がある場合も出席を控えてください。教役者に症状がある場合は、「み言葉の礼拝」など信徒による礼拝をお献げください。
  3. 礼拝堂内は十分な換気を行ってください。30分に一度は窓を開けるなどして、空気を入れ替えるよう努めてください。
  4. 会衆席は一列おきに着席するなど、前後左右2メートル程度の距離が保てるよう工夫してください。ただし、同居のご家族は隣り合って座っていただいても構いません。出席者が多く、座席の確保が難しいと予想されるときは、礼拝回数を増やすなどの対応をお願いします。
  5. 礼拝時間は短縮を心掛け、聖歌を歌う場合は2曲程度にとどめ、発声も抑えるようにしてください。
  6. 教会備え付けの祈祷書、聖歌集などの使用は極力控え、自身のものを持参して礼拝に臨んでください。
  7. 平和の挨拶は、握手や抱擁などの接触行為は行わず、会釈にとどめてください。
  8. 献金は礼拝中には集めず、礼拝堂入口などに献金箱(袋)を用意し、礼拝前にお献げください。
  9. 陪餐は、司式者以外は当面一種(パンのみ)の陪餐を原則としてください。
    尚、病気などにより固形物がとれない方への対応は、状況に応じてご判断ください。
  10. 礼拝終了後は、必要最低限の報告、会話にとどめ、速やかに解散してください。

<礼拝奉仕者の皆さまへのお願い>

  1. 聖具類は洗浄、消毒を徹底し、清浄なものを用いてください。
  2. 準備、礼拝中、片付けの際に聖具類に触れるときは、必ず前後に手指の消毒をしてください。
  3. 礼拝中は必ずマスクを着用してください。ただし、司式者は聖具類、他の奉仕者との間に十分な距離を確保できれば着用しなくても構いません。
  4. 聖書朗読者及び説教者は、参列者との間に十分な距離を確保できれば、その間マスクを外しても構いません。
  5. 祭服はその都度自宅へ持ち帰り、ベストリーに備え置かないよう心掛けてください。

<その他、ご留意いただきたいこと>

  1. 会計担当者は、会計処理の前後に手指の消毒をしてください。
  2. 礼拝後、使用した会衆席や礼拝用書などは、速やかに消毒してください。
  3. 台所やトイレなどには共用で使用するタオルは置かず、各自タオルを持参するか、使い捨てのペーパータオルを設置してください。(ハンドドライヤーも使用しないでください。)
  4. 複数の人の手が触れる場所を適宜消毒してください。(例:テーブル、椅子の背もたれ、ドアノブ、蛇口、手すり、エレベーターのボタン、電話など)
  5. 清掃・消毒は、市販されている界面活性剤含有の洗浄剤や漂白剤を用いて行ってください。通常の清掃後に、不特定多数の人が触れる環境表面を清拭消毒することが重要です。手が触れることの少ない床や壁は通常の清掃で構いません。
    以下は特にご留意いただきたい点です。

    • トイレ:便器内は通常の清掃で構いませんが、不特定多数の人が接触する部位は清拭消毒を行ってください。また、使用後は蓋を閉めてから汚物を流すように表示してください。
    • ゴミ:原則としてゴミは各自が持ち帰るよう心掛けてください。特に、鼻水や唾液などが付いたゴミは、ビニール袋に入れて密閉してください。また、ゴミを回収する人は必ずマスクや手袋を着用し、外した後は石鹸と流水で手洗い、消毒を徹底してください。

以上


PDFファイル:
新型コロナウイルス対応について3.pdf(251KB)
礼拝再開に関するガイドライン.pdf(191KB)
ライブラリからもご覧いただけます。

管理を委嘱されて

 中部教区の皆さま、この度、10月までの半年余りの間、中部教区の管理を仰せつかった入江です。どうぞよろしくお願いいたします。
 昨年11月の中部教区定期教区会での主教選挙で西原廉太司祭が選ばれ、中部教区の皆さま共々、3月の按手・就任式を喜びのうちに待っておりました。
 ところが、思いも寄らず、新型コロナウイルスの感染が広まり、按手・就任式は5月2日に延期となりました。そして、それに伴い、首座主教より管理を委嘱されました。
 当初は4月から5月2日迄の1か月ということで、委嘱をお受けしました。
 ところが、その後、感染はますます拡大し、主教按手・就任式は10月24日まで再度の延期ということになり、正直、少々戸惑いましたが、既にお受けしたことでもあり、引き続き10月までご一緒させていただくことにいたしました。
 さて、私の出身地は横浜なのですが、実際に生まれたのは長野県の小布施です。母方の実家が小布施にあり、母は里帰りをしてそこで私は生まれました。
 小学生の頃、夏休みに帰省ラッシュの中、上野駅で何時間も列車を待って小布施を訪れたことを覚えています。
 戦後は、伯母が当時の新生療養所で看護師をしていたこと、カナダから来られていた医師のことなどを母から繰り返し聞いています。
 久保田純一司祭は叔父に当たり、飯山復活教会に赴任していた頃、毎年、夏休みに1週間ほど従妹とそこで過ごしたもので、その頃、司祭館の縁側にはたくさんのクルミの実がありました。
 そのような懐かしい中部教区の管理を仰せつかり、教会をお訪ねする機会を楽しみにしていたのですが、ウイルスの感染は未だ収束に至らず、中部教区でも皆さまがいっしょに集まって礼拝をささげることができない状況が、なおしばらくは続くようです。
 そうした中で、皆さまがそれぞれの場所で心を合わせて祈りをささげ、み言葉に聞くことは、改めて私たちの信仰生活にとって大切なものとなっています。
 教役者はそれぞれ遣わされている教会で、主日を含めて日々の定時に礼拝をささげていますが、信徒の皆さまも、離れていても祈祷書と聖書を開き、一緒に祈りの時を持つことによって主にある豊かな交わりを保つことができると思います。
 その時はぜひ声に出して祈りをささげ、また聖書のみ言葉を読んでみてください。静かに黙読されてももちろんよいのですが、目で読み、それを声に出してその声を耳で聞くことで、一つ一つの祈りやみ言葉がよりいっそう確かなものとなって心に留まっていくことでしょう。
 困難な時ほど人間の本当の姿が現れます。このような時こそ、私たちが常に祈り、そして聞いたみ言葉に忠実に歩み、互いの痛みに心を砕き、他の人びとと共に助け合い支え合って、このような困難をご一緒に乗り越えて参りましょう。
 新主教の誕生までの間、どうぞご一緒ください。
 皆さまの上に、主の慰めと励まし、そして導きと御守りが豊かにありますようお祈りいたします。

管理主教 イグナシオ 入江 修
(横浜教区主教)

中部教区教役者団バーチャルクワイヤ

聖霊降臨日に合わせ、中部教区教役者から「バーチャルクワイヤ」が届きました。
皆で聖堂に集い共に歌うことが難しいですが、礼拝が再開されることを祈りつつ、皆様への励ましになれば幸いです。

歌は”Veni Sancte Spiritus”〜聖霊よおいでください〜というフランスにある「テゼ(Taize)共同体」の中で生まれた聖歌です。
(映像編集作業はすべて市原信太郎司祭がしてくださいました。)
教役者の皆様、お忙しい中ありがとうございます。