礼拝カレンダー2023年8月

暑い暑い夏が来ました!皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
礼拝カレンダー8月号も完成しましたのでお知らせいたします。

教区報「ともしび」の発送に合わせて少し早めの発行に変更いたしましたので、ともしびと一緒に各教会へも到着する予定です。

※7/27修正・・・8/6の松本聖十字

京都教区・小学生キャンプのお知らせ

京都教区さんより、「小学生キャンプ」のお知らせをいただきました。

〇 対象が小学4~6年生となっておりますので、基本的には、保護者の責任において京都教区センターまたは北小松研修所まで送り迎えをしていただきますよう、お願いします。
〇 チラシに「遠方より参加される方には交通費の補助を考えています」とあります。中部教区からの参加者に対しても、同様の対応を検討しています。
キャンプのスタッフも募集しているということですので、関心のある信徒さんがいらっしゃいましたらどうぞお知らせください。

※申し込み用紙が必要な方は、中部教区センターまでお問い合わせください。

〝教区再編〟を考える

 3年以上に及んだコロナ禍による様々な制限からようやく解放され、礼拝や集会等のあり方も各教会の判断に委ねられることになりました。徐々に対面による会議、学びや交流の機会が回復する中、この4月から、毎月第3主日に三重県にある桑名エピファニー教会と四日市聖アンデレ教会の礼拝奉仕を担当しています。ご承知のとおり三重県は京都教区になりますので、教区の枠を越えた協働の実践が目に見える形で始まったと言えます。既に数回ご奉仕させていただきましたが、その教会特有の礼拝の雰囲気や温かい交わりの中で、毎回新たな出会いや気付きが与えられ、励まされ、帰り道は自然と穏やかな心と感謝の気持ちに満たされています。
 一方で新潟県にある高田降臨教会では、6月から京都教区(北陸伝道区)の現任司祭お二人が、主日礼拝を担ってくださっています。また、6月28日(水)~30日(金)には、初めて両教区の合同教役者修養会が岐阜の地で開催されます。このような教区間の協働関係の深化は、今後一層促進されることになるでしょう。
 2020年10月に開催された日本聖公会第65(定期)総会の決議に基づき、日本聖公会に3つの「宣教協働区」(東日本、中日本、西日本)が組織されて以来、各宣教協働区では、協働の推進と教区再編の可能性についての検討が始まっています。特に東日本宣教協働区では、北関東教区が同総会において同じく導入が決議された「伝道教区」へ、翌2021年に移行したため、東京教区の主教が北関東教区の管理主教となり、新教区の設立を目標に熱心な協議が続けられています。北海道教区と東北教区においても、それぞれ新たに就任された主教を中心に、教区再編、協働への取り組みを重要課題として位置付けています。
 伝道教区制については度々誤解されることもありますが、教区としての運営が人的、財政的に困難な状態に陥った場合の対策、救済措置として導入された訳では決してありません。そうではなく、教区再編に向けて舵を切ることをとおして、日本聖公会全体として積極的に宣教体制の立て直しへと踏み出すために、主教会の提案により決議、導入されたものです。重要なことは、1990年代以降、年を追うごとに顕著になっている教勢衰退の現実を真摯に受け止め、課題を整理、共有し、その上でこれからの福音宣教のビジョンについて議論し、実態に即した宣教の活性化を目指すことです。個人的には、教区再編は先延ばしすればするほど問題は深刻化し、次世代に重く圧し掛かることが容易に予測されるため、相乗効果とスケールメリットが活かされるうちに早期実現されることを願っています。
 中部教区が属する中日本宣教協働区(横浜、中部、京都、大阪)では、これまで10回に亘る協働委員会やチャプレン研修会がオンラインで開催されてきました。また、各教区主催の研修会等の情報や代祷表を共有し、互いに支え合い、祈り合うことを大切にしてきました。日本聖公会の組織成立当初から繰り返し議論され続けてきたにも拘わらず、その実現には至らなかった教区再編について、いよいよ実感をもって話し合っていきたいものです。

司祭 テモテ 土井宏純
(中部教区 主教補佐)

AIには回答できない奇跡の物語

 今、世間ではChatGPTが話題になっています。ちなみに、
「日本聖公会の宣教を強めるためにはどうすれば良いですか?」とChatGPTに尋ねてみたところ、2秒ほどで以下の回答が返ってきました。
 「いくつかの方法が考えられます。例えば、①教会内外の人々とのコミュニケーションを深め、信仰や教会の活動について誠実に伝えること。②教会のある地域や社会に対する牧会的働きをていねいに実践し、地域の課題や世界の課題に関心を持ち、協力して取り組むこと。③SNSなどを活用し、日本聖公会の歴史や教理、礼拝や祈りなどについて分かりやすく紹介すること。④他のキリスト教団体や宗教団体との対話や協働を進め、エキュメニズム(教会一致)や宗教間平和への貢献を目指すこと。これからも神さまの導きと愛に従って、日本社会に福音を伝える使命を果たしていくことができるように祈っています」
 いかがでしょうか。実にまっとうな助言です。この通り、しっかりできれば、日本聖公会の宣教は間違いなく発展することでしょう。ではAIで得られないものとは何なのでしょうか。私は、それは、個々、具体的な教会や社会という現場での、言葉にもならないような一つひとつの出会いであり、沈黙であり、祈りなのだろうと確信しています。
 先日、ある教会での聖餐式。Kさんというご高齢の信徒さんが、車椅子に乗って久しぶりにご出席くださいました。娘さんのお話では、教会に来ていることもあまりはっきり認知できていないということでした。しかしながら、私がKさんにパンを陪餐した時です。「アーメン」という口の動きと共に、Kさんの顔がくしゃくしゃになり、いっぱいの涙を流されたのです。
 こんな「奇跡」の物語について、AIは決して語ることはありません。今秋の日本聖公会の宣教協議会では、こうした物語をたくさん分かち合うことができればと願っています。

礼拝カレンダー2023年7月号

あっという間に1年の折り返し時期となりました。今年の梅雨はしっかり雨が降っている印象の東海地方ですが、コロナ禍が明け、イベントなども再開されつつあり、どのような夏になるのか、ワクワク(ハラハラ?)しています。

皆さま体調に気を付けてお過ごしください。

※6/28修正…7/30の名古屋聖ヨハネ、松本聖十字

宣教部:ヒューマンライブラリーのご案内

中部教区宣教部では、教区内でのヒューマンライブラリーのシリーズ第1回として、教役者、特に退職先生方より、ご自分の召命(個人的信仰の背景や教役者の道を歩むようになったきっかけなど)について語って頂くオンラインでの集いを企画しました。説教ではなかなか伺えない、主教様、司祭様方の個人的な物語、またそこに響いている神様の呼びかけに耳を傾ける良きトキとして交わって頂ければ幸いです。多くの皆様のご参加をお待ちしております。