岐阜聖パウロ教会
2019−2020
クリスマス案内
◆12月22日(日) 10:30 降臨節第4主日
クリスマス聖餐式
司式・説教 エリエゼル中尾志朗 司祭
*礼拝後にクリスマス祝会があります。
祝会の会費 1,000円(学生以下無料)
◆12月24日(火) 19:00 降誕日前夕
キャンドルサービス
司式・奨励 ヨハネ相原太郎 聖職候補生
*礼拝後茶話会
◆1月1日(元旦) 11:00 主イエス命名の日
聖餐式
司式・説教 ペテロ 渋澤一郎 主教
この度、中部教区成立100周年記念誌である「教区のあゆみⅡ〜中部教区成立100周年記念〜」がめでたく無事に発行されましたこと、心よりお喜び申し上げます。編集に当たられた文書保管部の皆様のご努力と情熱と忍耐に感謝いたします。
この記念誌の発行が検討され始めたのは、編集後記にもありますように2007年になります。1962年には教区の50年史である「教区のあゆみ」が発行されていましたが、2012年の教区成立100周年を機に、教区成立50年以降の歴史をきちんとまとめなくてはという意図のもと、100年誌の準備が進められてきました。
2012年10月には国内外から多くの皆様方の参加を得て、教区成立100周年の記念礼拝とそれに関わる諸行事を行うことができました。100年誌は、必ずしもその時に発行できなくても、より正確な記録を残すことを目標に、時間をかけて編集が進められてきました。その成果が今ここに実現したわけです。
「教区のあゆみ」の編集後記には、「此の歴史には…教役者のみの事が出てきて信徒各位の事が出て来ない。これではほんとうの教区歴史とは言えない」と記されています。「教区あゆみⅡ」は教区・教会・関連施設の歴史が幅広く記されており、必ずしも「信徒各位の事」だけが記されているわけではありませんが、執筆者は各教会・施設に関わる信徒や職員の皆さんが中心になっています。
そういう意味から言いますと、「教区のあゆみ」が聖職者中心に編集されたものであるとすれば、この「教区のあゆみⅡ」は信徒と教役者が協働して執筆・編集されたものであり、「ほんとうの教区歴史」と言えるのではないでしょうか。
装丁もしっかりしていますので、今後何十年の使用や保存にも十分耐えられます。多くの皆様に是非目を通していただき、宣教の励みと力にしていただければ幸いに思います。
主教 ペテロ 渋澤一郎
今年、創立121周年を迎えた柳城学院は、この度、 4年制大学「名古屋柳城女子大学(こども学部)」の設置が認可されました。柳城学院では現在、名古屋柳城短期大学と附属幼稚園3園を設置していますが、新たに4年制大学が加わることになりました。
4年制大学の構想は一昨年から検討が始められ、理事会、評議員会の議を経て、昨年10月、正式に文部科学省に認可申請をしました。その後、申請が受理され、審査が進められてきました。法人としての適性さ、教育内容の精査、教員体制、施設整備等に関しての書類及び面接審査・実地審査を経て、今回の認可に至りました。わたしも何回か文科省に出向いて大学設置審議会の面接に臨み、また、短大に委員を迎えての審査も受けましたので、今回無事に認可され、ホッと胸をなでおろしているところです。
今日、乳幼児の保育・教育に対する社会的ニーズは多様化・複雑化しています。保育者には高度な専門性のみならず、幅広い社会的視野やかけがえのない命を預かる者としての使命感と包容力のある豊かな人間性が求められています。また、殊に、愛知県においては多文化共生という視点での保育も必要とされています。
そのようなニーズに対応するため、従来の短期大学での保育者養成に加え新たに教育課程を編成し、キャンパス環境も整え、4年制での保育者養成に取り組むことにしました。これまでの柳城の保育者養成の経験と実績の上に更なる保育者養成の高みを目指したいと願っています。
これから学生募集が始まります。学生確保のため奨学金制度の充実を含めた学生支援体制も整えつつあります。新たな柳城で更に多くの方々が学んでいただくことを願っています。教区の皆様方にも更なる柳城の発展のため、ご理解とご支援を心よりお願い申し上げる次第です。
主教 ペテロ 渋澤一郎
先日、聖公会神学院を訪れ、神学生の皆さんと交わる機会が与えられました。以前から神学院の校長先生が各教区主教たちに神学生と交流をしてほしいとの希望を持っておられ、今までにも何人かの主教さんたちが神学院を訪れていました。今回は中部のわたしに声をかけていただきました。久しぶりに学生寮にも入り、昔とはずいぶん変わっていましたが、大変懐かしい思いがしました。
初日の夕方にお邪魔して夕の礼拝を一緒に献げ、夕食も神学生と一緒に食堂でいただき、次の日は朝の祈りを献げ、朝食をいただき、午前中1時間半ほど中部教区のことや自分のことなどを話させていただきました。
現在、聖公会神学院には5名の神学生が在学しており、全員聖職候補生で、内4名は女性です。男性の神学生は1人です。最近の神学生は様々な社会経験を経て神学校に来ておられる方が多く、実際に教会に遣わされたとき、その経験が宣教や牧会の現場で大いに生かされることと思います。それに皆さん仲がよろしいようで何よりです。わたしたちの頃はよく神学生同士が殴り合いをしたこともありました。
ただ、現在の神学生4人が来年の3月には卒業・修了予定ですので、新たな入学生がないと神学生が1名になってしまいます。それは京都のウイリアムス神学館も同様です。
中部教区では相原太郎聖職候補生がこの3月に神学院を修了してから神学生(聖職候補生)はいません。これからの2年間でわたしを含め3名の聖職が定年を迎えます。イエス様は、「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」(マタイ9:37〜38)と言っておられます。働き手が与えられるよう神様に願い求めてまいりましょう。
主教 ペテロ 渋澤一郎
一昨年も触れましたが、岐阜市の「岐阜空襲を記念する会」による「子どもたちに伝える平和のための資料展」が今年も岐阜市・メディアコスモスで開催されました。今年は「お宮さんもお寺さんも火に追われた〜岐阜空襲のときの神社・お寺・教会」というテーマで展示が行われ、戦前の岐阜聖公会の建物疎開に関する資料も展示されました。
実は、相原太郎聖職候補生が教会の事務室から当時の強制疎開の命令書である「譲渡令書」を発見し、その写しが展示されたのです。そういう命令書が残っていること自体大変珍しいそうで、岐阜新聞や京都大学の関係者も関心があるようです。
そういえば、わたしが岐阜の牧師時代、小笠原主教様から教会の強制立ち退きの話を伺ったことがありました。当時、神田町にあった教会が空襲に備えるため強制的に立ち退きをさせられ、美濃太田に疎開したということでした。県の命令なので立ち退き料など一銭もなかったと言っておられたのを記憶しています。
譲渡令書は岐阜県知事名で、「(岐阜聖公会に係る)建築物ハ防空疎開事業施行ノ爲必要ニ付…岐阜縣ニ譲渡スベシ…防空法…ノ規程ニ依リ命令ス」というものでした。令書の日付が4月25日で、5月5日までに譲渡すべしというもので、極めて短時間での立ち退き命令です。その後、7月9日の空襲により岐阜市の中心部は灰燼と化し、約900名の方々が命を落とされました。
いざ戦争になれば一切の個人的な状況は配慮されず、すべてが「お国のため」に犠牲にされます。時代が変わってもその状況は変わらないでしょう。戦争を知らない世代が人口の8割以上を占める時代になりました。戦争が起こったらどうなるのかということへの想像を大いに働かせ、そうならないように努めなければならないのです。
主教 ペテロ 渋澤一郎
7月18日(木)10:30から予定されておりました主教座聖堂理事会・中部教区センター共催「キリスト教公開講座(旧約聖書・担当箭野司祭)」ですが、担当牧師急用により7月24日(水)10:30からに変更になりました。
場所も教区センターではなく、隣接の名古屋聖マタイ教会ホールに変更となります。
楽しみにお待ちくださった方には申し訳ございませんが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。詳しくは中部教区センター(052-858-1007)までお問い合わせください。