祈りをあわせて

 1月1日(月)の16時過ぎ、能登半島を中心とする大地震が発生し、多数の方々が犠牲となり、日常の生活を奪われました。新潟伝道区内の諸教会、信徒のみなさんには幸いにも大きな被害の報告はありませんでしたが、それでも本当に怖い思いをされたことと思います。昨年から、中部教区の高田降臨教会は京都教区北陸伝道区の松山健作司祭、柳原健之司祭にご協力をいただいており、北陸のみなさんとは親しいつながりを与えられています。
 中部教区では、とりわけ能登半島で困難な状況にある人々を覚えて特別な代祷を作り、教区内の全教会で祈りをあわせました。
 「いつくしみ深い神よ、1月1日の能登半島地震により、世を去った人びとを、あなたのみ手のうちに抱いてください。愛する者を失い、悲しむ人びとに、あなたの慰めといやしがありますように。
 いまこの地震の被害を受け、生きることの困難さに直面している人びとと共に祈ります。住まいを失った人、生活に必要なものを得られない状況にある人、病やけがを負った人、心身の不調を感じている人、弱い立場に置かれている人を、主が守り支えてくださいますように。救援のために働いている人を力づけ、必要な支えが届けられますように。わたしたちが心を合わせ、隣人としてのあゆみを起こしていくことができますように。
 これらの祈りを、悩み苦しむ者の助け主、いのちの糧である、み子イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。アーメン」
 この祈りを主教会にご紹介したところ、多くの教区で用いてくださいました。また、英語版の祈りは、アングリカン・コミュニオンはじめ、アジアの諸聖公会でもおささげくださいました。すぐにかけつけることが難しい時にも、私たちは何よりもまず共に祈ることができるのだということを、あらためて確認した時でもありました。