新潟は雪と強風、曇りの日々が続いていますが、時々見える青い空は美しく、早く春が来るといいなと思います。新潟は新緑が美しく過ごしやすいからですが、その時期の爽やかな気持ちを覚えているから、この冬の大変な時期も我慢できる?と思うくらいです。
2年前のイースターは新型コロナウイルスの影響により集まることができず、去年は祝会ができなくても共に集まり礼拝ができるだけでも、とても嬉しかったことを覚えています。今年のイースターはいかがでしょうか。
最近、大きい変化の一つは今までの蓄える生活から減らす生活に変えたことです。施設や病院へ行けなくなり信徒訪問も自粛、オンラインの会議が多い中、家で過ごすことが多くなりました。今まで買い集めた本は本棚いっぱいでいつも整理ができず、溢れていました。読まない本を捨て、読んでいる本は手の届くところに、読みたい本は目立つところに整理しながら、食器も衣服も片づけています。自然に本を読み、勉強する時間も増えています。そして、手料理と運動でシンプルな生活を心がけています。食事会や飲み会、愛餐会やお茶会もなく、孤立感がある中、最近私の心の支えになっているグループをご紹介します。
新潟聖パウロ教会は幸い毎週礼拝が続いており、最近は毎月第4水曜日に平日の集いが行われています。カトリックより転入した信徒の聖公会への受け入れ式(2021年2月)の為、準備会を行ったのですが、以前より洗礼堅信の準備会は教父母になる方々と一緒に集まり聖書を読み、祈り、交わることを大切にしてきたことから、去年は大斎節中に毎週集まりました。その後は月1回集まっていて今も続いています。
まず、お祈りして聖書を読み、近況報告をします。マルコによる福音書を読み、今はヨハネによる福音書を読んでいます。聖書の背景を説明したり、「私はこの物語の中のどこにいるのか」と黙想したり、今ここでどのように読めて私とどんな関係があるのかを考えてみたり、普段礼拝を通して結ばれている私たちはそれぞれの経験を分かち合い、豊かな時となっています。
お互いを覚えてお祈りをする時も、具体的なお祈りができ、その方々が覚えてお祈りすることも共有して一緒にお祈りし、私たちがひとりでないこと、いつも主イエス・キリストが私たちと共にいるように、お祈りの信仰の友がいつも近くにいることを実感できる「主が与えてくださる平安」をも味わっています。
参加する多くの信徒さんたちは、私より人生の先輩で、
全員女性です。一人暮らし、家族の介護の後、死によるお別れを経験している方、年齢と共に少しずつ弱くなっている中で、聖書を読み、「私はだれか」、「どのように生きるか」、「どのように死ぬか」。今、ここで、何が大切なのかを分かち合いながら過ごしているのです。
最近は新型コロナウイルスによりオンラインの集まりが増えているのですが、他の教会の方々はどのように聖書を読み、お祈りし、交わることができているのでしょうか。
ご希望の方々はオンライン環境があれば、一緒に聖書を読み、お祈りができるのでいかがでしょうか。聖書を読み、お祈りしたい、一緒に安心して交わりたい方々をお待ちしています。
司祭 フィデス 金善姫
(新潟聖パウロ教会牧師・直江津聖上智教会管理牧師)