『” いっしょに いっぽ “~教区成立100周年記念感謝礼拝を目前に控えて~』

残暑厳しき折、皆様の上に主の平和がありますようお祈りいたします。

さて、まだまだ先のことだと思っておりました、中部教区成立100周年記念感謝礼拝が1ヶ月後に迫って来ました。一人でも多くの皆様に参加していただき、100年の感謝賛美の礼拝をお捧げしたいと願っております。

「ともしび」紙上にはここ1年にわたり教区成立100周年記念事業につきましての報告やお願いが掲載されてきました。皆様もご覧になり、100周年への想いを深くして来られたのではないかと思っております。記念事業募金も皆様のご協力により目標に向かって献げられております。本当に感謝です。ありがとうございます。引き続きご協力をお願い申し上げます。

記念感謝礼拝当日はカナダ聖公会首座主教のフレッド・ヒルツ大主教様が説教をしてくださいます。また、ソウル教区の金根主教様にも前日の夕の礼拝で説教をいただくことになっております。お二人からは中部教区のこれからの宣教に対する良き示唆がいただけるものと楽しみにしております。

100周年のテーマは「いっしょに いっぽ」です。テーマ聖句は「主は人の一歩一歩を定め、御旨にかなう道を備えてくださる」(詩37・23)です。この100年の礼拝を中部教区の更なる一歩前進の契機としてまいりたいものです。中部教区の100年も一歩から始まりました。一歩一歩の積み重ねが100年になっているのです。カナダ聖公会が教区100年の第一歩を記してくださいました。教区200年の第一歩はわたしたち自身が記すのです。わたしたち一人ひとりが次の100年に向けての一歩を踏み出さなければ、教区200年は始まらないのです。百歩、二百歩でなく、一歩でいいのです。その一歩が大切です。その一歩が次の一歩につながっていくのです。教区の一人ひとりがそのことを自覚して歩みましょう。

人間の目から見たら100年は長い年月ですが、神様の目から見たら100年はほんの一瞬です。「主のもとでは…千年は一日のよう」(二ペト3・8)だからです。神様の目から見たら100年はまだまだ成人にも達していないのです。初代の教会においても、イエス様の昇天から100年後はまだまだ信仰や教会形成のための必死の戦いがなされていた時代です。

そういうことから言ったら、中部教区はまだまだ生まれたばかりの教会と言ってもいいのかもしれません。100年経ったというよりも、まだ100年しか経っていないのです。これから更に神の国の宣教のために進まなければなりません。この100年の記念行事や感謝礼拝は、神様が中部教区200年の第一歩のために備えてくださったものです。

教区にとって、各教会にとって、その一歩とは何なのか。そのことを今わたしたちは考えましょう。そして、その第一歩を踏み出しましょう。教会の在り方、教区の体制などを大胆に発想転換していくことも許されるでしょう。信徒も教役者も変化を恐れず信仰的な挑戦を行っていくことも求められるでしょう。神様が中部教区の進むべき道を備え、わたしたちの足をしっかりと定めていてくださることを信じつつ記念感謝礼拝をお捧げしましょう。