「人事異動の大変さ」

4月1日付けで人事異動が行われました。4名の司祭が異動し、1人の聖職候補生が新しい任務につきました。それぞれ聖霊の導きのもと、新しい働きに邁進されますよう心より願っています。異動は教役者にとりましても教会にとりましても大変さが伴います。それまでの慣れ親しんだ関係や環境から全く新しいそれへと入って行かなければならないわけですから、それなりの体力と気力が求められます。異動を8回経験した者の実感でもあります。

しかし、実は、その大変さは教会が成長するためのステップでもあることをご理解いただきたいと思っています。見方によっては何もかも一からのスタートと言えないこともありません。また、教役者、信徒双方にとって新たに関係を作っていくということは時間の浪費のようにも思えることもあるでしょう。礼拝のやり方や教会の運営方法がどこへ行っても同じようにできれば、時間はかからないかもしれません。しかし、異動に伴う新たな教会形成は決して時間の浪費ではありません。教会にとって必要な時間なのです。その教会が更なる高みへと成長していくためのステップなのです。そこで消費される体力と気力は、必ず教会の成長へとつながっていくものなのです。むしろ、その大変さを省略してしまうことのほうが恐ろしい結果を招くのです。

信徒と教役者がお互いに理解し合い、信頼し合う関係作りは、おのずと教会が力強く宣教へと向かって行くための原動力となっていきます。ですから異動に伴う大変さを大変さと思わず、むしろ必要なこととして積極的に受け止めていただければ幸いに思います。

高澤登司祭が2月下旬から新生病院に入院中です。皆様のお祈りの内にお覚えください。