「夏の暑さの中で感じたこと」

毎日異常な暑さが続いています。先日新潟伝道区の合同礼拝に行って来ました。礼拝後、会館に場所を移し、食事をいただき、その後で各教会の紹介がありました。N教会からはある司祭夫人が参加しておられました。93歳になられます。教会紹介では夫人が教会を代表して紹介をしてくださいました。参加者一人一人の紹介とご自分の近況や合同礼拝に参加して感じたことの内容でした。紹介が終わると少しどよめきが起こりました。司会者が『このどよめきは何でしょうか』と言われたのが印象的でした。

どうしてかと言いますと、夫人の大変的確で手短な、かつ一言も無駄のない紹介の言葉に、そしてそのお姿の前に一同感嘆の声を上げたのでした。93歳のお年の割にはという思いはあったでしょう。しかし、それを補って余りあるかくしゃくとしたお姿と話しぶりに圧倒されたのでした。

礼拝堂も会館も冷房はありませんでした。わたしなどは礼拝で少しまいっていたのですが、夫人のそのようなお姿に接しますと暑いなどとは言っておられない思いがしました。ある司祭は「我々は93歳までは生きられませんよ」と少しやけになっていましたが、わたしも同感でした。あの見事さは何なのか。どうしたらあのようになれるのか。年の功なのか。そうではないでしょう。その年になったらそうなれるというものではありません。これまでの生き方(信仰生活)の結果なのです。日々の祈りと感謝の賜物でしょう。夫人のお言葉からそう感じました。わたしたちはそのような信仰者の姿に触れますと、大いに励まされます。言葉だけではなくその存在に力を与えられます。これからもお元気で信仰生活をお続けくださることを願っています。