教区の皆様は既にご承知のことと思いますが、中部教区は2012年に教区成立100周年を迎えます。1912年(大正元年)10月18日に、中部教区初代主教であるH・J・ハミルトン主教が中部地方部の主教に按手されてから100年になります。
来年の10月8日には記念礼拝を計画し、前日には記念行事も予定されています。「教区成立100周年記念事業実行委員会」(長・土井宏純司祭)も既に立ちあげられ、活動が始まっています。まだ教区全体としての盛り上がりには欠けるところがありますが、これから順次気運を盛り上げていきたいと思っております。カナダ聖公会からは首座主教のヒルツ大主教にもおいでいただくことになっています。
100周年を行う意味は何でしょうか。100周年などというお祭りは意味がないと思われる方もおられることでしょう。わたしも、単なるお祭りに終わるのなら全く意味のないことだと思います。しかし、わたしはこの100年は中部教区の次の100年につなげていく大事な年だと認識しています。今あるわたしたちの信仰と教会は、いわばカナダ聖公会からいただいたものです。次の100年には、いただいたものを引き渡していくのではなく、わたしたち自身の信仰を引き渡していかなければなりません。そのためには一人ひとりが信仰と宣教の担い手として、各自の信仰を更に豊かで生き生きとしたものにしていく必要があります。そういう意味でこの100周年を逃してはならないのです。今後様々な形で皆様には100年の情報をお届けし、お願いもさせていただくと思いますが、お一人おひとりが教区100年の担い手としてそれらを受けとめていただきたいと願っています。