去る4月14日に発生した熊本、大分を中心とする九州地方の地震はその後も大きな余震が続き、なかなか落ち着きを取り戻していません。被害を受けた皆さんが一日も早く安心した生活を取り戻せますようお祈りいたします。また、亡くなられた方々の魂の平安、ご遺族の方々へのお慰め、そして、未だ行方不明の方の発見を願うばかりです。
九州教区はいち早く支援室を立ち上げ活動を始めています。ただし、人的な制限もあるようです。必要なことは遠慮なく申し出ていただき、わたしたちもできる限りの支援をさせていただきたいと思います。
思い起こしますと中部教区では古くは濃尾地震、新潟地震、松代地震、中越地震、中越沖地震、松本地震、長野県北部(栄村)地震、三条水害等、多くの災害を経験し、多くの方々の祈りと支援をいただいてきました。他の人たちが自分たちのことを気にかけていてくれるということは本当に心強いことです。
使徒言行録にはユダヤ地方に大飢饉が起こったとき、アンティオキアの教会の弟子たちがそれぞれの力に応じてユダヤに住む兄弟たちに援助の品を送ったとあります。また、コリントの教会はエルサレム教会の窮乏に際して、「進んで慈善の業と奉仕に参加した」とパウロは書いています。さらにパウロはその支援を「自分の持っているものでやり遂げることです。進んで行う気持ちがあれば、持たないものではなく、持っているものに応じて、神に受け入れられるのです」と言っています。
一人一人の力は小さくてもその一人一人が祈りと具体的な支援において〝それぞれの力に応じる〟ことにより、精神的にも物質的にも大きな力と支えになっていくのです。引き続き皆様のお祈りとご支援をお願い申し上げます。