このたび管区事務所より「教会の5要素・宣教の5指標」のカードが送られてきました。皆様も既にお持ちのことと思います。まだの方はどうぞお持ちになり、祈祷書等に挟むなどして、たびたび取り出して見ていただきたいと思います。
「教会の5要素」は去る2012年に開かれた日本聖公会宣教協議会で確認された、それ以降10年間の日本聖公会の宣教の指針となるものです。わたしたち日本聖公会の各教区・教会はこれらの要素を踏まえながら、それぞれの宣教方策を考え、実行しているところです。また、「宣教の5指標」は1998年のランべス会議に基づき全世界の聖公会が宣教の目標に特定しているものです。
教会が少し元気を失いつつある現在、もう一度宣教の原点に戻り、これらの要素・指標を確認しつつ、教区・各教会の宣教を推進してまいりましょう。皆さん一人一人がこの「要素・指標」をいつも意識しながら―祈りながら―信仰生活を送ることにより、具体的な方向が必ず与えられると信じます。
先のリオ・オリンピックでは男子400mリレーで日本は銀メダルを取りました。4人のリレーメンバーには世界トップクラスのランナーは誰もいませんでした。にもかかわらずバトンパスの見事な連携でアメリカをも凌ぎ銀メダルに輝いたのです。
わたしたちはスーパースターである必要はありません。自分たちの身の丈に合った「み言葉(ケリュグマ)・奉仕(ディアコニア) ・証し(マルトゥリア)・礼拝(レイトゥルギア)・交わり(コイノニア)」を実践すればいいのです。信仰生活のちょっとした工夫や視点を変えることによってより良い宣教方策が見えてくるのではないでしょうか。10月の研修会ではいろいろな意見を出し合いましょう。