〝働き手が少ない!!〟

先日、聖公会神学院を訪れ、神学生の皆さんと交わる機会が与えられました。以前から神学院の校長先生が各教区主教たちに神学生と交流をしてほしいとの希望を持っておられ、今までにも何人かの主教さんたちが神学院を訪れていました。今回は中部のわたしに声をかけていただきました。久しぶりに学生寮にも入り、昔とはずいぶん変わっていましたが、大変懐かしい思いがしました。

初日の夕方にお邪魔して夕の礼拝を一緒に献げ、夕食も神学生と一緒に食堂でいただき、次の日は朝の祈りを献げ、朝食をいただき、午前中1時間半ほど中部教区のことや自分のことなどを話させていただきました。

現在、聖公会神学院には5名の神学生が在学しており、全員聖職候補生で、内4名は女性です。男性の神学生は1人です。最近の神学生は様々な社会経験を経て神学校に来ておられる方が多く、実際に教会に遣わされたとき、その経験が宣教や牧会の現場で大いに生かされることと思います。それに皆さん仲がよろしいようで何よりです。わたしたちの頃はよく神学生同士が殴り合いをしたこともありました。

ただ、現在の神学生4人が来年の3月には卒業・修了予定ですので、新たな入学生がないと神学生が1名になってしまいます。それは京都のウイリアムス神学館も同様です。

中部教区では相原太郎聖職候補生がこの3月に神学院を修了してから神学生(聖職候補生)はいません。これからの2年間でわたしを含め3名の聖職が定年を迎えます。イエス様は、「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」(マタイ9:37〜38)と言っておられます。働き手が与えられるよう神様に願い求めてまいりましょう。

主教 ペテロ 渋澤一郎