聖餐式 Holy Eucharist

主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、感謝の祈りをささげてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。また、食事の後で、杯も同じようにして、「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。

コリントの信徒への手紙一 11:23-25

聖餐式(せいさんしき)は、聖公会が最も大切にしている礼拝です。ミサとも呼ばれます。その起源は、イエスが十字架に架けられる前に弟子たちと共にした「最後の晩餐」にあります。聖書の物語に耳を傾け、パンとぶどう酒をイエス・キリストの肉と血として頂くことが、現代に至るまで受け継がれているわけです。
聖餐式はどなたでもご参加いただけますが、パンとぶどう酒を頂くのは洗礼を受けた人のみとなります。

聖餐式の流れ

受付

礼拝堂内に入ると受付があります。
受付で名前を書き、その日の礼拝に必要なものを受け取ります。受付が終わったら、お好きな席にご着席ください。

聖歌

聖歌番号のアナウンスで、式が始まります。聖歌集に載っている聖歌を礼拝の途中で4曲ほど使用し、その際は、伴奏に合わせて全員で立って歌います。
聞いているだけでも問題ありませんし、座ったままでも構いません。
聖歌を歌う

聖書朗読・説教

聖書が読まれ、聖職者による説教(お話)が10分から15分ほど語られます。その間は着席します。

福音書

平和の挨拶

「主の平和」と言って、お互いの平和と和解の気持ちを示す挨拶します。古代教会からの伝統である「平和の挨拶」の場面では、近くの席の人と握手や会釈を交わします。初めての方にも歓迎の気持ちも込めて挨拶しますので、どうぞ無理のない範囲で応じていただければ幸いです。
平和の挨拶

献金

聖餐式の中盤で、聖歌を歌っている間に献金袋が回ってくることがあります。献金は助けを必要としている人々のためにに用いられます。お気持ちがあれば、自由に袋の中に入れてください。そのまま隣の方に回しても問題ありません。
献金袋

聖餐

司祭がパンとぶどう酒を聖別し、イエス・キリストの体を血として分かち合います。

初めての方や洗礼(詳しくは『礼拝・祈り』ページ内洗礼堅信式の紹介を御覧ください)を受けていない方は、司祭が頭に手をおいてお祈りをいたしますので、もしお祈りをしてほしいお気持ちがあれば、他の方と一緒に列にお並びください。自分の順番が近づいたら両手をクロスして胸に当てて待っていると、司祭が祝福の祈りをします。10秒ほどで終わりますので、司祭の手が離れたら、ご自分の席にお戻りください。

司祭による祈りは不要ということでしたら、席に座ったまま、どうぞ信徒の方の様子をご覧ください。

聖餐3

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聖餐を終えて、最後の聖歌を歌い、ろうそくの灯りが消えたら、礼拝は終了となります。